2017年5月30日火曜日

YouTube:われらが身体文章塾のホープ・知念満二氏に聞きました

水城ゼミのひとつ「身体文章塾」に昨年2016年から参加して、驚愕の作品群を嵐のように送り出しつづけている沖縄在住の書き手・知念満二氏が東京にやってきたのをつかまえて、インタビューをおこないました。

書くことや音楽をプロデュースすることなど、びっくりするようなエピソードとともにお話をうかがいました。

映像はこちら

知念氏が参加している身体文章塾に興味がある方は、こちらをご覧ください。

6月18日:世田谷・韓氏意拳初級講習会

世田谷での韓氏意拳の初級講習会、2017年5月のお知らせです。

◆講師 内田秀樹師

◆日程 6月18日(日)
13:00~15:30 (初級教程・体験可)
16:00~18:30 (初級教程・会員限定)

◆会場 烏山区民センター
◆会場 京王線 千歳烏山駅北口徒歩1分

◆定員 10名
◆会費 1コマ 3500円 / 2コマ 6500円
◆持物 動き易い服装、筆記用具

※お申し込みはこちら

2017年5月29日月曜日

日々のニーズをさがす気楽な練習方法

先週木曜日は毎月恒例の下北沢〈かまいキッチン〉での共感カフェでした。
だいたいにおいて共感カフェの参加者は女性が多いんですが、男性がふたり参加されていて、うれしかったです。
そして昨日は、だいたいにおいて男性は「バカである」傾向が強い、ということを苦笑しながらも確認しあったのでした。

なにが「バカ」なのかというと、たとえば妻から、
「今日は仕事が大変でとっても疲れたのに、これからご飯を作らなきゃならないなんて」
という愚痴めいたことを聞かされたとき、だいたいは即座に、
「だったらやらなくてもいいよ」
とか、
「休めばいいじゃん」
などと、提案したりアドバイスしたりしてしまうのです。
しかし、妻はただたんに聞いてもらいたい、自分の大変さを理解してもらいたいだけだったりします。
アドバイスがほしいわけではないので、夫がそのような反応をするとたいていはムカッとしてしまうのです。

相手のニーズに目を向けるかわりに、手段に頭が向いてしまう。
それが「バカ」であるゆえんです。
それはまあ、夫側にもニーズがあって、おそらくは妻の役に立ちたいとか、妻が楽になることによって自分が安心したいのでしょう。

そんな話から、日常生活のなかでいつも自分や相手のニーズを推測したり、つながったりする練習をするのがむずかしい、という話になりました。
そこで、ごく簡単に、いつでもできるニーズを見つける練習方法を提案してみました。

ひとつは、財布に一枚や二枚ははいっているだろうレシートを使う方法。
今回もひとりの方にレシートを出してもらい、一番上にプリントされている品名を教えてもらいました。
それは「トイレットペーパー」でした。

さて、トイレットペーパーを買った「そのニーズ」はなんでしょう、ということです。
清潔のニーズでしょうか、快適さのニーズでしょうか、安心・安全のニーズでしょうか、ゆとりのニーズでしょうか。

このように、レシートを見て、それをなんのニーズで自分が買ったのか、見てみる練習ができます。

また手帳の「TODO」リストもニーズを見る練習になります。
「午前8時までに燃えるゴミを出す」
という「やらなきゃならない」ことが書いてあったとしたら、それはなんのニーズを満たすためにやろうとしているのか、見てみます。
清潔のニーズでしょうか、快適さのニーズでしょうか、秩序のニーズでしょうか。

人のあらゆる言動には、すべて、ニーズがあります。
ニーズがあって行動したり、なにか表現したりしているのです。
その言動はすべて、自分のニーズを満たすための手段としておこなっていることなのです。
ここを明らかにすることによって、自分の言動に客観的理解が生まれ、また明確さや力強さが生まれます。
なんとなく「やらなきゃ」と思ってやっていることと、ニーズにつながって「やりたい」と思ってやっていることとでは、まったく言動の質が違ってくるのです。

昨日の共感カフェでは、初めてお会いする人が多かったんですが、そういう人に私なりの共感的コミュニケーションを伝えるのはわくわくします。
と同時に、一度来てくれた人がまた来てくれて、できれば継続的に学びを深めていってくれることも喜ばしいと思っています。
そのために、共感サロンというシステムを用意しました。

継続的な学びのなかで、共感的コミュニケーションの理解とスキルのクオリティを高めていきたい、お互いに学びあいたい、仲間とともに高めあいたい、という思いがある方は、ぜひ私の共感サロンに参加してみてください。
深く学び、それを自分の仕事や生活に生かしていく方法を、いっしょに考えてみましょう。

6月開催:水城ゆう共感サロン
共感的コミュニケーションの勉強会をあらたに〈共感サロン〉としてリニューアルオープンします。6月の開催は5(月)11時/10(土)18時/6月16(金)19時/17(土)16時/23(金)19時/24(土)16時、いずれも約2時間。

2017年5月25日木曜日

6月22日:国立・韓氏意拳養生功講習会

国立での駒井雅和中級教練による韓氏意拳・養生功の韓氏意拳学会公認講習会、2017年6月のお知らせです。

◎日時 2017年6月22日(木) 19:30〜21:00(ショートクラス)
◎参加費 2,500円(講習会費、会場費、講師交通費を含む)
◎場所 国立駅から徒歩5分の会場
◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ

参加予約はこちら「韓氏意拳学会公式フォーム」から。
もしくはこちらのフォームから。

2017年5月24日水曜日

発表します・その5:プレミアムメンバーについて

これが最後の発表となります。

水城ゆうの有料コンテンツおよび定期開催イベントのすべてにアクセスできるのが「プレミアムメンバー」です。
提供するものは大きく分けて「ベーシックメンバー」と「水城ゼミ」があります。

「ベーシックメンバー」は、水城ゆうがこれまでに発刊したすべてのコンテンツ(音声・音楽・動画を含む)、およびこれから配信するすべての有料メルマガとコンテンツを、自由に読んだり見たり聞いたりできるサービスです。

「水城ゼミ」は現在、3本の柱があります。
「共感サロン」「身体文章塾」「朗読ゼミ」です。

これらすべてを月額1万円で利用できるのが「プレミアムメンバー」です。

参加申し込みはこちらから。

水城ゼミ全体のスケジュールはこちらのカレンダーから確認できます。

発表します・その4:共感サロンについて

私・水城ゆうは2012年ごろから共感的コミュニケーションの勉強会「共感カフェ」を接触的におこなってきました。
心がけたのは、とにかく多くの方に共感的コミュニケーション/NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)について知っていただいて、いっしょに練習できる仲間を増やすために、学びの場をオープンにすることでした。

だれでも出入りできる街のカフェ、私自身の活動拠点(羽根木の家やくにたち春野亭)、個人宅や公共スペース、企業や任意団体など、私自身も学びの場作りをしましたし、そのような場を作ってくれる方に呼ばれればどこへでもうかがってきました。
それはいまもつづいていますが。

オープンスタイルで場作りをしてきたことで、多くの人と出会い、また仲間も増えました。
さまざまな事例にも出会い、それらは私の本『共感的コミュニケーション2017』などに結実しています。
これまで参加してくれた方々には心から感謝します。

最近は共感的コミュニケーションを学ぶ場もずいぶん増えてきました。
なかには私の共感カフェで育っていった方や、インスパイアされて自分もやってみようとはじめた方もいて、うれしいかぎりです。
なので、私の「多くの方に知っていただくという」という役割はそろそろ終わりにしてもいいのではないかと思います。

いま私が向かいたいのは、すでにいる仲間や、あらたに来られる方も含めて、「継続的な学び」を通して学びのクオリティを高めていきたい、という方向です。
共感的コミュニケーションを理解するだけでなく、身につけ、実践的に使えるようになり、また自分自身も共感的世界を生きるようになっていける人たちが、学びのクオリティを追求できる場を作りたい、と思っています。

とくに「自分につながる」こと、「マインドフル」に気づきつづけていること、いつも「活体」でいきいきとあること、などを追求していきたいと思っています。
それは私自身の学びの場でもあります。

そこでこのたび、共感カフェから一歩踏みこんで、「水城ゆう共感サロン」として、クローズドなメンバー制によるスタイルをとることにしました。

クローズドメンバーにすることによって、継続的に学ぶことによる深まりと同時に、メンバー同士のつながりや、学びの安心・安全も確保できます。
メンバー同士が信頼しあって練習しあえることをめざします。
興味のある方はぜひ参加してみてください。

以下、募集要項をお読みください。

◎名称
水城ゆう共感サロン

◎内容
月に6回のサロンを開催します。
サロンは共感的コミュニケーションの継続的な学びの場として開催されます。
平日3回、土日3回、それぞれ約2時間程度を予定しています。
サロンメンバーはそのすべてに自由に参加できます。

◎その他の特典
サロンメンバーは、水城ゆうの有料メルマガとコンテンツ(電子書籍、音楽、講座ビデオ、映像など)のすべてを読み放題、聴き放題、見放題となるベーシックメンバーの権利も、同時に有します。
また、月に1回、水城との個人セッションを無償で受けることができます。
ベーシックメンバーの詳細はこちら

◎参加方法
くにたち春野亭に直接来ていただくか、zoomというネット会議システムを使ってのオンライン参加が可能です。
オンラインはパソコンのほか、スマートフォンやタブレット端末など各種OSにも対応しています。

◎参加費 月額6,000円
クレジットカード、PayPal、銀行振込、現金での直接決済から都合のよい方法をお選びください。

◎参加申し込みはこちらから。

◎その他、お問い合わせも上記フォームからどうぞ。
身体文章塾、朗読ゼミも合わせてご利用ください。
身体文章塾の詳細はこちら
朗読ゼミの詳細はこちら

これらすべてに参加できるプレミアムメンバー(月額1万円)もあります。
プレミアムメンバーの詳細と特典はこちらをご覧ください。

◎2017年6月の開催予定
 6月5(月)11時/10(土)18時/16(金)19時
 17(土)16時/23(金)19時/24(土)16時
 いずれも約2時間
 5日と10日はサロンメンバー以外も参加できるオープン枠です。

水城ゼミ全体のスケジュールはこちらのカレンダーから確認できます。

発表します・その3:身体文章塾について

毎月3回のペースで定期開催しているインターネット時代を見据えた文章塾です。
あつかうテキストは小説、エッセイ、詩、ブログ記事、その他なんでもありですが、基本はテキストで自分自身を伝えるための「テキスト表現」についてみんなでかんがえ、学ぶ場です。
とくにオリジナリティを重視していて、いかに自分らしいテキスト表現を獲得するかを目的のひとつに据えています。
そのために身体性とむすびついたことば、文章をさがすこと、生身の感触がある文体をどうやって見つけるか、さまざまな試みをつづけています。

毎回「お題」が出され、それにそって書いた短文をあつかいますが、それとは別に独自に書いたものがあればそれも扱います。
ユニークな作品は機関誌『HiYoMeKi』に収録され、一般に配信・公開されます。

案内役は小説家でピアニストの水城ゆうです。
アマゾン検索でたくさんの著書が出てきますので、参考にしてみてください。

◎名称
身体文章塾

◎内容
月に3回開催します。
開催は日曜日の夜、もしくは土曜日の夜になります。
塾メンバーはそのすべてに自由に参加できます。
機関誌『HiYoMeKi』を発刊するほか、他流試合としてさまざまなコンテストに挑戦することもあります。

◎その他の特典
塾メンバーは、水城ゆうの有料メルマガとコンテンツ(電子書籍、音楽、講座ビデオ、映像など)のすべてを読み放題、聴き放題、見放題となるベーシックメンバーの権利も、同時に有します。
また、月に1回、水城との個人セッションを無償で受けることができます。
ベーシックメンバーの詳細はこちら

◎参加方法
くにたち春野亭に直接来ていただくか、zoomというネット会議システムを使ってのオンライン参加が可能です。
オンラインはパソコンのほか、スマートフォンやタブレット端末など各種OSにも対応しています。

◎参加費 月額6,000円
クレジットカード、PayPal、銀行振込、現金での直接決済から都合のよい方法をお選びください。

◎参加申し込みはこちらから。

◎その他、お問い合わせも上記フォームからどうぞ。
共感サロン、朗読ゼミも合わせてご利用ください。
共感サロンの詳細はこちら
朗読ゼミの詳細はこちら

これらすべてに参加できるプレミアムメンバー(月額1万円)もあります。
プレミアムメンバーの詳細と特典はこちらをご覧ください。

◎2017年6月の開催予定
 2017年5月7(日)/21(日)/28(日)
 いずれも19時より約2時間程度

水城ゼミ全体のスケジュールはこちらのカレンダーから確認できます。

発表します・その2:現代朗読ゼミについて

水城ゆうの現代朗読ゼミ、再起動します。
ただし、いろいろなことを微妙に軌道修整し、向かう先もすこし変わっています。

2006年に現代朗読協会を立ちあげ、以来、インディペンデントな表現集団として数多くの実験と実践を積み重ねてきました。
多くの実績を残しながら、協会の「維持」に向かってしまった結果、自分自身の表現ニーズをおろそかにしてしまったという反省が、いまあります。
いまあらたに、「だれも試みたことのないステージ表現」「まだだれも見たことのないあらたな表現」をめざして、再スタートします。

現代朗読協会時代にようやくたどりついた「あらたな朗読表現の地平」は、ゴールではなく、スタート地点だったのです。
そこから再スタートです。

そのために、参加メンバーには各自がもともと持っている能力の最大限を引きだしてもらう必要があるし、またともに成長していただきたいと思っています。

私の持論ですが、オリジナルで斬新な表現をするには、自分自身になにか付け加えるのではなく、本来持っている自分自身の能力を発揮するだけでいいのです。
本来、すべての人は独自性を持っている、オリジナルな単体です。

「本能を発揮する」
これは、
「本来能力を発揮することを邪魔しない」
といいかえることができます。

参加メンバーがその稽古をするための道すじを用意しています。
それはまた、私自身の道すじでもあります。
ともに、あらたに、未開の表現世界に歩みを進める仲間を、ここに求めます。

◎名称
水城ゆう現代朗読ゼミ

◎内容
月に6回開催します。
平日3回、土日3回、それぞれ約2時間程度を予定しています。
年に数回のステージ公演をおこないます。
また、ネットコンテンツ(オーディオブックや映像作品)の製作もおこないます。

◎その他の特典
塾メンバーは、水城ゆうの有料メルマガとコンテンツ(電子書籍、音楽、講座ビデオ、映像など)のすべてを読み放題、聴き放題、見放題となるベーシックメンバーの権利も、同時に有します。
サロンメンバーはそのすべてに自由に参加できます。ベーシックメンバーの詳細はこちら

◎参加方法
くにたち春野亭に直接来ていただきます。

◎参加費 月額6,000円
クレジットカード、PayPal、銀行振込、現金での直接決済から都合のよい方法をお選びください。

◎参加申し込みはこちらから。

◎その他、お問い合わせも上記フォームからどうぞ。
共感サロン、身体文章塾も合わせてご利用ください。
共感サロンの詳細はこちら
身体文章塾の詳細はこちら

これらすべてに参加できるプレミアムメンバー(月額1万円)もあります。
プレミアムメンバーの詳細と特典はこちらをご覧ください。

◎2017年6月の開催予定
 6月3(土)/8(木)/17(土)/22(木)/25(日)/29(木)
 いずれも午前10半から約2時間

水城ゼミ全体のスケジュールはこちらのカレンダーから確認できます。

つづけて発表する前に

あと三つか四つくらい発表することがあるんですが、その前にちょっとひとこと。
なんでこのようなことに踏みきったのか、について理解してもらえればありがたいのです。

私はこの十数年、いわば自分を「オープンソース化」する実験をつづけてきました。
ブログ、音楽、映像などのコンテンツ、ライブや講座などの活動、ワークショップなども、可能なかぎりフリーでどなたも参加できるように心がけてきました。
場の維持費用など、参加費をいただくこともありましたが、できるだけだれでも参加しやすいようにドネーション制にしたり、安価に設定したりしてきたのです。

自分をオープンソースにする目的は、やはりまず知ってもらいたい、ということがありました。
できるだけ多くの人に知ってもらいたい、利用してもらいたい、自分の存在を貢献に使いたい、ということでした。

おかげでたくさんの人がやってきました。
そしてまた、去っていきました。
いまだにつながってくれている人もいますが、基本的に知ってもらったら、よりクオリティの高いトレーニングができる場へと進んでいくのが普通です。
当然、私のなかでも、自分の場のクオリティをさらにあげていきたいという欲求が高まってきました。

なので、オープンにしていた活動を、いったんクローズドな場に移行してみようと決心したのです。
多くの人に知られたり、気安く参加してもらえるチャンスは減りますが、ある程度固定されたメンバーで継続的に学んでいくことで、学びのクオリティは劇的に向上すると思います。
また、メンバー同士のつながりが生まれたり、そのことが創造性を生んだりするかもしれません。
なにより、どこのだれともわからない者がそこにいない、という安心・安全のニーズも満たされます。

ここからはじまる場に、私は自分のすべてをつぎ込んでみようと思っています。
長年獲得してきたものをこのまま墓場まで持っていくつもりはありません。
全部渡してからおさらばしたいのです。
また同時に、いまこの瞬間もまだ創造性が高まっている実感もあります。
この場からあらたにまたなにかが生まれるかもしれません。
それを自分自身もわくわくしながら待っているのです。

発表します・その1:定額読み放題(ベーシック)サービス

いまからいくつかのお知らせを怒涛のように発表します。
みなさん、お付き合いのほどをよろしくお願いします。
そしてなにかご不明の点や気づいたことなどあれば、どうぞお知らせください。
迅速に対応するつもりです。

発表第一弾は、「定額読み放題(ベーシック)サービス」についてです。
これに申し込んでいただくと、月額1,000円で、私がこれまでに発刊したすべてのコンテンツ(音声・音楽・動画を含む)、およびこれから配信するすべての有料メルマガとコンテンツを、自由に読んだり見たり聞いたりできる、というサービスです。
以下のものがすべて読み放題・聞き放題・見放題となります。

・有料メルマガ
・Kindleなど有料デジタルコンテンツ
・動画(有料講座を含む)
・音楽やオーディオブック

これらのコンテンツはフェイスブックの秘密のページからアクセスできるようになります。
決済方法もクレジットカード、PayPal、銀行振込、現金での直接決済まで用意してますので、ご都合のよい方法をお使いください。

ベーシックメンバーの詳細と申し込みはこちらから。

2017年5月21日日曜日

私はどこから来て、いまどこにいるのか

十数年の現代朗読協会の活動のなかで、私が一貫しておこなってきたことがあります。
それは、
「こうしなさい/それはだめ」
という物言いをするかわりに、
「あなたはどうしたいの?」
という問いを常に表現者に向けつづけてきたことです。
それは自分自身にたいしてもおなじでした。

私は現代朗読の活動を「習いごと」にしたくなかったのです。
習いごとというのは、先生がいて、その先生のいうとおりに稽古します。
先生がお手本となり、そこからはずれたことは「だめ」。
先生が直接「ダメ出し」をすることもあれば、長年習っているお弟子さんがそうすることもあります。
慣れてくると、自分自身でそうすることすらあります。
一定の型や方法があって、そこから逸脱することは許されません。

私はその方法では、表現者ひとりひとりが実は無限に持っているはずの可能性をのばすのは難しい、と感じていました。
さいわい、私自身は朗読家ではないので、お手本を示すことはできません。
しかし、「こうしろ、ああしろ」というのは簡単です。
そうではなくて、常に「あなたはどうしたいのか」という問いを向けていきます。

やってみるとわかりますが、なにかを表現しようとするとき、「自分はどうしたいのか」に向かい合うのはとても頼りなく、心細いものです。
自分がどうしたいのかは、実際にやってみるまでわからないからです。
かすかに見える兆候/兆しのようなものを頼りに、とにかくやってみる、すると初めて、自分がどうしたかったのかがわかります。

先生に「こうしなさい」「こうしてはだめ」といわれているほうが、よほど楽です。
なにもかんがえずに、感じずに、そのとおりにすればいいのですから。
自分の行為の「根拠」は先生が示してくれます。
表現の根拠は自分の外部にあるのです。
私の方法だと、表現の根拠は、自分自身の内側にあります。
自分が示してくれる根拠はごくわずかな声であり、よほど自分自身をよく観察し、自分自身につながっていないと聞こえてこないのです。

現代朗読では音声表現だけではなくさまざまなボディワークや古典的な健康法、武術などから、自分自身を観察し、身体の声を聞く方法を試したり、取りいれたりしてきました。
その結果、朗読を表現としておこなうために有効なトレーニング方法をある程度確立できたのではないかと思っています。
この方法はまだまだ発展の余地があり、もっと先があるように思っていますが、現時点でもかなり有効であることがわかっています。
また、これは朗読表現だけでなく、ほかのさまざまな表現にも応用できますし、また日常生活のなかでもとても役立つと感じています。
私だけでなく、いっしょにトレーニングをした多くの人がそれを感じてくれたようです。

すべての人が表現者であり、また意図的に表現に取りくむことで日常生活のなかでも大きな気づきが起こるようになります。
私はこのことを推奨しているのです。
なぜなら、私自身がそれで気づくことが多く、毎日いきいきとすごし、人生を心底味わいつくすことができるようになったからです。
そのことを自分のものとして囲いこまずに、全部伝えつくしてからこの世をおさらばしたいのです。

YouTube:福井県立病院ボランティアコンサート2017.5の抜粋

2017年5月16日。
3か月に1回程度のペースで水城ゆうがおこなっている福井県立病院エントランスホールでのソロピアノコンサートの抜粋映像をお送りします。

映像はこちら

2017年5月20日土曜日

私がほんとうにやりたかったこと

世田谷の古民家〈羽根木の家〉という活動拠点がなくなり、活動が終息してしまった現代朗読協会ですが、一時はそれはそれでやむなし、しかたないかな、と思っていたのです。
あきらめるというより、割り切った感じで、自分では気持ちに区切りをつけたつもりでいました。

ところが、正直に自分に向かい合ってみると、なんとなく釈然としないというか、もやもやしたものが残っている。
そこに向かいあうのもなんとなく避けてきていましたが、先日のひと区切りの年齢である誕生日を迎えたことや、かつての仲間の表現活動の話を聞いたことがきっかけで、あらためてもやもやに向かいあってみることにしました。

こんなとき、共感的コミュニケーションをやっていてよかったと思えるのです。
自分のもやもやにきちんと向かいあい、ニーズにつながり、自分自身と深くつながります。
見えてきたのは、やはり私は若いころから一貫して表現の世界の住人であったということでした。
またその住まいもなんでもいいわけではなく、私独自の一定の形を持っているのです。

私の住まいは、小説などのテキストをふくむ「ことば」の世界、そしてそれを音声化したもの(朗読やオーディオブック)、またその音声化の過程そのものであるライブパフォーマンスの世界、そしてライブのなかに立ち働く人間の存在(身体)そのもの。
年齢を重ねるとともにこの順番で表現活動も広がってきたわけですが、そこへ幼少から楽しんできた音楽演奏の世界がクロスして、私独自の住まいを作ったと感じています。

小説家としての私からテキストが、そこから朗読、そして身体表現の世界へ羽ばたいていく。
そこへふたたび私自身がライブパフォーマーとして音楽演奏で参加する。
このステージ表現そのものが私の最終作品であるといっていいでしょう。

現代朗読協会がなくなったことがさびしいのではなく、そのようなステージ表現の世界から離れていることがさびしいのです。
そのことがはっきりわかったとき、私のもやもやは消えました。
ならば、ふたたび私がやりたいのは、現代朗読協会を作ることではなく、あらたな表現ステージに興味を持ってくれる人たちを集め、作品を書き、稽古し、演出し、そしてまたステージを作ることです。

こういうことに興味がある人がいるかどうかはわかりませんが、私はだれかがすでにやっているような表現には興味はないのです。
まだだれもやったことのないようなステージを作りたいのです。
そして、私自身をふくめて、自分も知らなかった自分に出会うスリルに興味がある人といっしょにしかやりたくないのです。

すでにいくつか作ってきた実績はあって、その片鱗はお見せすることも可能です。
でも、いまから思えば、それらはまだほんの卵にすぎなかったのです。
ほんとにやりたいことは、これから先にあるのです。

2017年5月19日金曜日

8月23日:水城ゆうピアノコンサート@福井県立病院

ご好評をいただいている福井県立病院でのボランティア・ピアノコンサートのお知らせです。
どなたもよくご存知の日本の唱歌や童謡など、懐かしいメロディーを中心に、水城のオリジナル曲もまじえ、自由なアレンジでお送りする予定です。
どなたも自由にお聴きいただけます。

◎日時 2017年8月23日(水)13:30〜14:30
◎場所 福井県立病院受付ロビー(エントランスホール)
    福井市四ツ井2-8-1
◎料金 無料

福井は私のふるさとですが、活動拠点を東京に移して以来、福井で演奏する機会はあまりありません。
今回も貴重な機会を大切にしつつ、みなさんとのトークを交えた気軽で楽しいコンサートにしたいと思っています。

ちなみに水城ゆう最新CDはこちらから聴けます。
ダウンロードしなくても全曲試聴できます。