2010年12月30日木曜日

2010年を振り返る(もう過ぎたことではあるけれど)

今年も長いながい一年だった。
毎年書いているような気がするけれど、年齢を重ねるにつれ時間の流れ方がゆっくりになり、一年がとてつもなく長く感じる。逆のことをいう人が多いのだが、私は違っているらしい。マインドフルネスの修行のせいかもしれない。
マインドフルネスにおいては過去をくよくよせず、未来をたくらまず、現在を生きることが大切なのだが、それはちょっと置いておいて、一年をざっくり振り返ってみる。

念頭に「祈る人」というプロジェクトをスタートさせた。それはいまも継続中だ。今年の後半は名古屋が忙しくなってあまり「祈る人」の活動を深められなかったが、2011年はさらに展開させたい。
その名古屋のイベントである「ウェルバ・アクトゥス・アート2010」は、2009年暮れからすでにスタートしていて、2月からはワークショップや企画会議が本格的に動き出した。これはつい先日までつづいた。2011年の活動も、すでに準備がはじまっている。
小学校や中学校での朗読公演もいくつかおこなった。演目は「Kenji」と「ホームズ」。「ホームズ」は世田谷文学館からの依頼であらたに作られた演目で、初演は世田谷区立上祖師谷中学校だった。
3月には「沈黙の朗読——記憶が光速を超えるとき」という公演を、中野のライブスペース〈plan-B〉でおこなった。これは名古屋ウェルバ・アクトゥス・アート公演でも「特殊相対性の女」とペアで再演された。2011年も「沈黙」をキーワードにした朗読をさらに追求していきたいと思っている。

東松原のレストラン〈スピリット・ブラザーズ〉では、オーナーの人見氏の呼びかけで、児童養護施設の子どもたちを招いての食事とアートパフォーマンスのボランティアイベントがスタートし、現代朗読協会もそれに参加した。2011年も継続することが決まっている。さらに関わりを深くして私が全体をコーディネートする形で継続することになる予定だ。
6月には名古屋千種小劇場で「初恋」が再演された。ツルゲーネフではなく、私の作品である。
9月から11月にかけて、世田谷芸術百華に参加したワークショップとライブのイベント「Kenji」がおこなわれた。
9月には演劇と朗読と音楽をひとつのステージに乗せた「特殊相対性の女」を初演。
また、芥川龍之介のテキストを使ったエンタテインメント朗読パフォーマンス「朗読とマジックのある食卓」も開催した。
そして12月には名古屋の愛知県芸術劇場小ホールにて、「Ginga」「沈黙の朗読」「特殊相対性の女」の3演目4公演という大きなイベントが開催され、長い一年の締めくくりとなった。

やりすぎだね(笑)。
2011年はもう少し腰を据えて、アウトプットを絞りこんでいこうと思う。とくに、私個人のアウトプット/活字・音楽・映像といったものをじっくりと作っていく時間を確保したいと思っている。
とりあえずは、ウェルバ・アクトゥス/現代朗読についての論評をしっかり出していきたい。