2011年3月14日月曜日

原発事故は行政と大企業による嘘のツケを住民が支払わされている

福島第一原発3号炉が水素爆発を起こした。周辺住民には屋内退避指示が出されている。
相手は放射能だから、もし飛散していたら木造の建物などは屋内退避など気休めに近い。
現時点でテレビ映像で見るかぎり、3号炉の建屋の外壁が吹きとんで、骨組みだけになっているのが見える。1号機とほぼおなじ状況と思われる。

私は福井県生まれだ。
ご存知の方もあるかと思うが、福井県には13基の原子力発電所が稼動している。
子どもの頃から、こういう説明を繰り返し受けてきた。
「原発は安全です」
「原発は環境にいい発電所です」
「地震が起きても原発は安全です。自動的に停止します」
「地震が起きても原発が壊れるようなことはありません」
「もし事故が起こっても放射能が外に漏れるようなことは絶対にありません」
今回の事態を見るかぎり、これらの言葉はすべて嘘だったことがわかる。
行政と大企業は国民に嘘をつきつづけてきたのだ。

嘘には高い代償を支払わねばならない。
その代償を支払うのは、行政でも大企業でもなく、住民なのだ。そして、代償はお金や財産だけでなく、生命そのものである。