2011年10月4日火曜日

電子マガジン『HiYoMeKi』第2号編纂中

 電子マガジン『HiYoMeKi』の第2号を編纂中です。
 これは次世代作家養成塾の参加メンバーが、毎週、あるテーマにそって提出しているテキスト作品の秀作を集めた雑誌で、けっこう読みごたえがあります。初号『HiYoMeKi』は今日現在の時点で2,100人の方に読んでいただいています。
 いわば同人誌のようなものですが、この読者数はたいしたものだと思っています。
 ごく一部のベストセラーをのぞいて、文芸小説の活字出版の世界はどんどんやせ細っていっています。芥川賞を取ったような相当有名な作家の作品でも、ハードカバーの初版が2,000部程度というようなことを聞きます。また、純文学の月刊誌の実売部数もその程度だと聞いたことがあります。
 人々が文芸小説を読まなくなったのは社会構造上やむをえない面はありますが、出版界全体のありようにも問題があります。小説あるいは物語という仕掛けの役割が終わったわけではなく、むしろ現代にあっては大事になるばかりだと私は信じています。
 商業的な「商品」としての小説ではなく、表現作品としての小説の方法をいままじめに考える場として、次世代作家養成塾があります。
 初号『HiYoMeKi』はこちらで読めます。無料。