2011年11月17日木曜日

夜の新宿ですばらしいフラメンコに出会った

いろいろなことが次々とやってきて、書いている暇がありません。書きたいことがだいぶ漏れてしまっているかもしれませんが、とにかく忘れないうちに覚えているものについては書いておきます。

 一昨日は石巻でのボランティア・イベントから戻った翌日で、身体はゆっくり休みたいと望んでいたようですが、そうはいかず、たまっていた仕事・雑用の片付けに早朝から追われ、日中はそれでほとんどつぶれました。
 夕方から出かけて、まずは下北沢まで歩いて。雨や雪のときに履くショートブーツの、もう10年近く履いていたのが、去年ついに壊れてしまったので、新調しました。といっても、販売店ブランドの安いものですが。革はいいものを使っているといっていたので、買ったんですが、どうも具合が悪い。底がすべりやすくて、ぶかぶかしか感じです。それで元々傷めている膝が痛くなってしまいました。
 中敷きを入れたらどうかと思い、店に行ってインナーソールを入れてもらったら、まあまあよくなりました。

 それを履いて、新宿へ。
 これまた十年くらい着ている防寒着が、さすがによれよれでみっともなくなってきたので、新調したいと思って、山用品の〈好日山荘〉へ。年内で移転するらしく、セールをやっているという情報を得て。が、行ってみたら、どれもかなり高く、どれがいいのか判断基準がわからず、玉砕。だれかこういった防寒着に詳しい人といっしょに行ったほうがいいみたいです。なにも買わずに、撤退。
 それにしても、5万円とか7万円とかが普通みたいですね。いいものは長く使えるから、結局はいいんだろうけど。

 そして、この日の最終目的だった〈エル・フラメンコ〉へ。もちろん、フラメンコの店です。フラメンコを鑑賞しながら、飲食するライブ・レストランです。
 白状すると、実はフラメンコ・レストランというものに対して、ちょっと馬鹿にする気持ちを持ってました。フラメンコという「出し物」で客を集める方式だし、出演者だってスペインから二流のグループを何か月契約かで呼んで、毎日適当に手を抜いた日本人が喜びそうなエキゾティックなダンスと演奏をルーティーンでやっている程度のものだろう、と勝手に思いこんでいたからです。実際にそういう店はかつてたくさんありましたしね。
 しかし、実際に行ってみると、かなりびっくりしました。演奏が始まった瞬間、その演奏とダンスのクオリティがとてつもなく高いことがわかったからです。間違いなく本物のフラメンコなのです。
 そのあとの1時間あまりは本当に楽しく、スリリングでした。フラメンコという表現がすばらしいものであることもたっぷりわかりました。
 出演していたのは、ダンスがホセ・マヌエル・ラモス(エルオルーコ)、カロリーナ・ゴンサーレス(ラ・ネグラ)、ジェニファー・ゴメス、歌がダニエル・ボニージャ、ロシオ・ロペス、ギターがセバスチャン・カラスコ(チャノ)、ルーベン・エスカローナ。
 もうひとつ気づいたのは、フラメンコの踊りは大地に根ざしたものなんだな、ということです。バレエのように飛んだり跳ねたりはしません。しっかりと両足を踏みしめ、時には強く踏み鳴らし、重心を低く保って踊るのです。このあたりも大変東洋に近いものを感じました。
 インスピレーションをたくさんもらった夜でした。