2012年1月30日月曜日

ピアノ弾きの生活

20代前半はピアノを弾いて生活していた。

京都の祇園にある〈バードランド〉というジャズパー(いまもあります)に学生アルバイトとしてバーテンで入ったのがきっかけで、ジャズピアノを弾くようになり、バンドマンの世界に仲間入りした。

当時はカラオケブームが到来する直前で、まだバンドマンの仕事がたくさんあった。いろいろな夜の店に行ってピアノを弾いたり、客の歌伴をしたり、歌手と組んだり、バンドで演奏したり、といった仕事をしていた。ありとあらゆる音楽をやり、たくさんのバンドマンや客を相手にした。その過程で、譜面さえあればどんな曲でもそれなりに弾けるようになったり、場合によっては譜面がなくても適当に合わせたり、アドリブで乗りきれるようになった。

音楽的にいえばあまり高級なものではなかったと思うけれど、音楽を演奏する楽しさということの本質は体得できた。その証拠に、いまだに音楽を演奏することを続けている。


「国境なき楽団」が運営している下北沢の〈Com.Cafe 音倉〉で、毎月第一水曜日に「ジャムナイト」というジャムセッションのイベントがスタートするという。

ギタリストの北川涼さんがホストらしいのだが、私も誘われたので、ピアノで参加することになった。ひさしぶりに見も知らぬ人たちと音楽で会話する楽しみを経験できそうだ。