2014年3月23日日曜日

基礎コース最終回、共感的コミュニケーション、野上先生の韓氏意拳

今日は「現代朗読基礎コース」全10回の今期最終回だった。
これまでの感想や疑問点、気になっていることなどを最初に聴かせてもらう。
演劇と朗読の違いについての確認があったので、その点について解説すると同時に、朗読という表現行為が持つまだ知られていない可能性について伝えた。
ほかにも、「純表現衝動」と、表現した結果生じる他者の「反応/評価」の関係、それとどう付き合うか、自分の表現を濁らせないためにはなにが必要なのか、といったことについても、あらためて確認。
みなさんがいずれもとても熱心に理解を深めて、意見交換できたのが私には手応えがあり、うれしかった。

さらにうれしいことに、今期の基礎コースに新規で参加してくれた(ゼミ生以外の)人のほぼ全員の4人が、継続的に現代朗読をやりたいということでゼミ生に加わってくれた。
ゼミ生になれば、現代朗読協会主催のほとんどのゼミ、講座、ワークショップに自由に参加できるので、表現の学びもさらに進むことと思う。
そうやっていっしょに学んでいる仲間とライブや公演や、ネット番組を作れるのが、私にとってはとても幸せなことだ。

終わってから、参加者の山浦さんが最終回ということで差し入れてくれた「まゆ最中」(まゆさいちゅうじゃないよ)をいただきながら、みんなでお茶タイム。


昼食のパンを買いに外に出たら、羽根木の家の玄関先のあんずが五部咲きになっていた。


午後は共感的コミュニケーションの勉強会。
少人数でアットホームな雰囲気ながら、濃密にやる。
自分を規定してしまうこと、他人にラベリングしてしまうこと、それらをどうやって克服し、共感していけるのかについて、具体的な方法を使って検証したりした。
ほかにも、手帳術というか、書きながら練習する方法についても解説。


夜は中野まで出かけて、岡山から来られた野上明宏教練による韓氏意拳の講習。
初級教程のなかで最後にある基礎拳法訓練から逆順にやってみよう、ということで、定歩崩拳の解説からはいったのだが、練習体系はそこにあらゆるものがシステマチックにつながっているということがあらためて理解できて、おもしろかった。
通常やっている形体訓練や站椿がどのように「拳法」につながるのかというのは、1年近くやってきてだいたい理解できたような気がしているが、いつもと違ったアプローチで教えてもらうとそれがさらに明確になって、稽古の方向性が見えたような気がして有意義に感じた。