2017年12月24日日曜日

映画:ワンダー・ウーマン

監督はパティ・ジェンキンスという人で、私はまったく知らない人だった。
ジェンキンスという名前は最近なじみがあったけれど、もちろん無関係(だと思う)。
アメリカン・コミック原作の映画としては初めてとなる女性監督らしい。

女性監督だからどうとか、男性監督だとこうなったとか、変なジャッジはしたくないけれど、前半の女ばかりの島での生活の部分がまったりと(悪くいえば冗長に、よくいえば丁寧に)描かれていたのは、女性らしい感じがしないでもない。
けど、女性とか男性とか、どうでもよろし。
見所はもちろん、主役をつとめたガル・ガドットという女優。

イスラエル出身で、2004年にはミス・イスラエルになっている経歴の持ち主。
身長が177センチあるらしいが、映画のなかではあまりそれは感じさせない(そのように撮影や編集がされているのかもしれない)。
ワンダー・ウーマンの前に「ワイルド・スピード」のシリーズでデビューして、注目されている。

映画自体はまさにコミック(=まんが)であり、ストーリーも単純であほらしい。
このところ大量に作られているコミック映画のなかでも、ひときわ単細胞的であり、まだスーパーマンやスパイダーマンのほうが陰影があって立体的。
バットマンやアイアンマン、デアデビル、アイアン・フィスト、ジェシカ・ジョーンズなどはさらに陰が深く、単純なヒーローものからだいぶ逸脱して、ダークな面もある。
とくに私が最近気にいっているパニッシャーにいたっては、ダークな面もあるなんてもんじゃなく、人をがんがん殺しまくる、ヒーローのイメージを完全にくつがえすダークサイドヒーローだ。

そんな流れから見ると、ワンダー・ウーマンはなんと清らかで、子どもらしいんだろうと感じる。

ガル・ガドットはイスラエル出身ということでいろいろ批判も聞こえてくるが、不思議な女優で、シーンによってはまるで感じが変わる。
ごく普通の女に見えるかと思えば、はっとするほどの美女に見えたりすることがある。
ばかばかしいコスチュームもコスプレだと思えば楽しめるのだろう(あいにく私にはそっちの趣味は、皆無とはいわないが少ない)。

「ワンダー・ウーマン2」が公開予定らしいが、きっとまた観てしまうんだろうな。
それはそれとして、ガル・ガドットのシリアスな演技も観てみたい。


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